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さあ、待ちに待った夕飯のお時間がやって参りました!ここの料理がすごいんだ!
私達、女子一行は大部屋の扉へとやって来ていた。
重いけど軽い音のドアノブを回し、開いたその先には、インパクトの強い、今さっき捌いたであろう鯛のお頭付きのお刺身が三匹一列になっている光景が、まず目に飛び込んできた。
そして、その周りを踊るかのように、六匹の伊勢海老が、これもまた捌いたばかりなのであろう、艶々と光沢のあるもの達が配置されていた。
るなちゃんもこれには驚いたようだ。
「涼子先輩見てください!この伊勢海老まだ少し生きてますよ。ちょっとキモイけど早く食べたい……この伊勢海老逃げませんか?大丈夫ですか?」
と、テンション高い。
後はねえ、一人一つあわびの踊り焼きがパクパクと歌ってて、生牡蠣の刺身が宝石の様に並べられていて、大きめな汁お椀が一つ。
あの大きめな汁お椀がまた宝箱でね、中には海鮮味噌鍋をよそい分けたものが入ってるの、鍋には大切な白菜とかと一緒に、伊勢海老と、牡蠣がごろごろ五個位、もう~たまりません。
食卓の解説を先にしちゃいましたけど、実はもう男子諸君は先に座って待ってました。吉田先輩なんて待ちきれなくて伊勢海老と踊ってるよ。
「るなちゃん早く座って座って!伊勢海老逃げちゃうから」
「そうですね。」
なんて言って私達も席につく。
「部長みんなきたよ!」
「そうだね!じゃあいただこうか。頂きます!」
「「頂きます!」」
いや本当に食いしん坊万歳。
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