ウソという名の日常

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「ゆかはサークルはどうした?」 彼から聞かれたのは予想外だったけど、話そうとは思っていた。 記憶がなくなる前サークルも同じだったし、何より記憶をなくす前の友達もいるから同じサークルの方が都合もよかった。 「美味しい物めぐりサークル」 彼は目を丸くした。明らかに光を宿している。 そう彼と私は趣味が合うのだ。 「美味しい物めぐりするの?」 「そうだよ!夏は北海道合宿だって」 彼は元気に手をあげた。 「入ります!」 楽しい時を過ごせそうでわくわくしたよ。
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