ウソという名の日常

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ゆうくんと健治くんが酔っぱらい。 (結局、酒をもられた) グダグダになったところでお開きとなった。 「みんな気をつけて帰るんだぞ!」 部長、道路で寝てるゆうくんは帰ることすらできません…… 健治くんは、ぼーっとしてはいるが大丈夫そう。 全く、ゆうくんてば。 起こそうとしたその時、吉田先輩がゆうくんを肩で担いだ。 「悪いな、オレが飲ませちまったから責任持ってこいつ送るよ。」 助かった、吉田先輩はいい加減だけど憎めないとこがある。 「あ、私も駅まで見送ります!」 「ちょっと待ってください」と、私を引き止めたのは、るなちゃんだった。 「ゆかちゃんと、私と、健治くんの三人で話がしたいんですけど良いですか?」 なんだろう、私の裏の事情聞いたのかな? 「吉田先輩、ゆうくんお願いしても大丈夫ですか?」 「大丈夫、まかしといて!それに、ゆかちゃんは体弱いんだから、そのまま親に迎え来てもらいな、無理しちゃダメだよ」 「はい、ありがとうございます」 こうして三人で人気の無い方へ歩き出した。 ……………… しばしの沈黙…… やっぱり私の事情を聞いたんだろうか…… 沈黙を破ったのは、るなちゃんだった。 「ゆかちゃんの事情を聞きました……その上で話します……」 やっぱりそうくるよね、ごめんね……巻き込んじゃって。 「私、祐司くんの事が好きになりました!」 突然の事に驚いた。ちょっとムッともしたけど。 「生きてるうち頑張んないと、とっちゃいますからね」 そう言った、るなちゃんの笑顔はどこか清々しい感じがして悪気が無いように思えた。
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