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「従え、厳然たる掟に。染まれ、先人たちの思想に。嵌まれ、用意された型に」
「たとえ褒められなくても、愛されなくても、貶されても、僕たちは負けたりしない!」
手法を真似するのは良い。
名作から学ぶのも良い。
時には手を引っ込めて、誰かに譲る事も必要だろう。
でも、この想いだけは……。
魂だけは、何にも模倣しない!
自分の心が認めた感動を、情熱を否定なんかしない!
昨日と同じように、僕たちは法則の無い音を並べ始めた。
それでも要領は心得ている。
瞬く間に音はメロディとなり、リズムが整い、コードでそれらが紐付けられる。
僕たちの持つ光は、より鮮明な橙色となり、青い光とぶつかった。
先ほどまでの頼りなさは無い。
互角の押し合いを繰り広げている。
ーーもっともっと。まだ上にいけるよ!
そんな声が聞こえた気がする。
その通りだと思う。
ここまで荒らした礼を、この程度で済ますハズがない。
より鋭く、鮮明に、意思を込めた旋律。
天まで響かせるような、全身全霊の合奏。
ジリジリと青い光を追い返す。
それでもまだ弱い。
もうひと押しだ。
ーーもうちょっと、もうちょっとだよ。がんばって!
いやいや、『もうちょっと』じゃあないよ。
その一歩先まで行ってみよう。
その先も、さらにその先にも世界は広がっているはずだから……。
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