第7話  心の在り処

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そう思った時だ。 僕らの光は勢いを増して、青い光を一気に塗り替えた。 そしてそれが銀色の男にまで届くと。 ーーパァァアン! と炸裂音が響いた。 辺りは強烈で真っ白な光に包まれる。 目を開けることすら叶わず、両腕で顔を守ろうとした。 終わらない光の渦にさらされ、直向きに耐えていると、こんな声が聞こえた。 ーーその想いこそ大切なもの。決して忘れないで。 大人の女性だろうか。 とても優しく、どこか諭すような色の。 君は誰だ? それを聞く前に光は収まった。  ◆ 目を見開くと、辺りは真っ暗だった。 所々に小さな灯りが見える。 遠くには鉄橋を走る電車の音、高架線を行く車の音、自転車のペダル音。 目が慣れた頃に僕たちは気づく。 ここは入り口になっている小屋である、と。 そして後日、僕たちは知る事となる。 あの森へ向かう手段を無くしてしまった事を。
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