3話 セフレ

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雅也のマンションの駐車場に着いた。 「……なあ、『お母さん』は?」 「雅也のマンションの下の階に多分居るんじゃない?…セックスしに来てると思うよ」 「……はあ?…だから前に会ったのか?」 「若い男の人、好きだもん。お母さん。…ね、私、もういいから、本当に降ろしてよ」 「唯!!しっかりしろよ!!」 「私は雅也のセフレでしょう?……それとも宇田川美樹さんの代りなの?」 「………!!」 「………知ってた。雅也にとって、私が『セフレ』って、嫌なほど思い知った。……でも、あの家出れただけ、嬉しいかな……ばいばい。…雅也」 車降りた。 でも、雅也もすぐに降りて、抱き締められた。 「雅也!!やだ!!離して!!私もうセフレなんかしたくない!!」 「誰がいつセフレ扱いしてんだよ!!」 「………離して……」 だけど私は雅也を抱き締めてた。 雅也、苦しい。 雅也の腕の中がなんか、苦しい。 涙零れた。雅也にしがみついて、雅也の腕の中で泣いた。 雅也の部屋で、わけわからないまま、雅也を求めた。 果てなく求めた。 何度も何度も絶頂に達しても足りなくて、求め続けた。 答えがない答えを求めてた。 2人して体力の限界がきて、雅也は私を抱き締めて寝た。 寝息聞こえて、悲しくて泣いた。 雅也の本当の相手は私じゃない。 この腕の中に居る相手は本当は私じゃない。 セフレって、なんでこんなに悲しい存在なんだろう。 なぜ、私は雅也を求めるんだろう? セックスだけなら違う人にすればいいのに。 もう、自分が苦しくて、雅也から逃げるしかわからなくて、 『お母さん』利用しようと思った。 雅也が居ない時に『お母さん』呼び出した。 雅也を嫌いになりたくて、雅也を求めてしまう自分を終わりにしたくて、お母さんにお小遣いねだって、雅也の部屋にお母さん呼んだ。
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