4話 ブラック

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入れる寸前。当たり前だけど『延長』した。 「さあ、ななちゃんに入れよう!」 「んあ!…はあ!気持ちいい…」 「んんあっ!!…ななちゃん、ななちゃん、これ、気持ちいい!」 思いきり私の腰掴んで上下に揺らした。下から思いきり突かれた。 「んうう!イク!ななちゃん、これ、んんあ!イクっ!!」 ……気持ちいいけど、足んない。 まあ、お客さんだからしょうがない。 その人、延長繰り返して、3回して行った。 ロッカールームに戻って、端にある簡易シャワーで洗った。 またお店のパンツ貰った。 多分、まとめ買いの安いヤツなんだろうな。生地のゴムの部分が擦れて少し痛い。 その後に着いたお客さんともセックスした。 その人も『延長』『延長』して帰って行った。 その日、3万5千円貰えた。 ネカフェに向かおうとしたら、『カイ』に呼び止められた。 「なんですか?」 「ななちゃん、ご飯行かない?」 とりあえず、仕事初日だったし、話あるのかなーって、近くのファミレスに入った。 私、ジャンクフードばかりだったから、ちゃんとしたご飯、久しぶりに食べた。 「ななちゃん、今日、お店どうだった?」 「…あまり、わかんないままで終わったかな?」 「初日だとそうだよね。どう?続けられそう?」 「まだ、よくわからないから」 「そっか。家はどこ?」 「……ない」 「……は?」 「………ネカフェが今家」 「まさか、家出?」 「家出してるの、親知ってる。ただ、住むとこないからネカフェ」 「待って…何それ?」 「なんで聞くの?」 「……いや、本当はさ、店長が『ななちゃん稼げそうだから相談役やれ』って言われたんだけど……」 あー、ドラマとかであるね。あのドラマは『お水』だったけど、人気出そうな子、店が繋ぎ止めておく為に『偽彼氏』になったり体の関係もつんだっけね。 あのドラマ面白くて好きだったなあ。
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