1話 生い立ち

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私の学校は共学。たまに告白されたりした。 だけど、私には『恋愛』自体に興味ない。 だって最後はセックスでしょ?気持ちいい人ならいいけど、お父さんとしてる方がいっぱいイケるから、彼氏なんか要らない。 全部断った。 先生の中で女子に人気の先生がいた。 まだ20代で、イケメンな英語の先生。 いつも女子に囲まれてたけど、私は興味ない。 『江崎』先生。 確かに話もしやすくて、人気出るのわかる。 他の先生みたいに『先生』してなくて、タメ口で話できる。 私が放課後、体育館裏に呼び出され、また告白されてた時。 断ったけどしつこい。しかも、私、コイツ知らない。 「だからさ、付き合って、ダメなら別れたらいいじゃん。とりあえず付き合って?」 「…すみません。本当に私、そういうのいいんで……」 「付き合ってからの返事でもよくない?」 よくない。めんどくさい。別れる時、めんどくさい。 彼氏面されんのもめんどくさい。 なんて断ったらいいんだ?もう、コイツ自体がめんどくさい。 いきなり壁に押し付けられた。 「……伊藤さん、『うん』だけでいいからさ、……ね?」 体密着させてきた。ウザイ。 「もう、本当に嫌。離して」 「『うん』って言えばね?」 「何してんだー?やるならホテル行け。学校でするなー!あとあとが俺ら『先生』がめんどくさいんだからなー!」 江崎先生だった。 「んだよ……」 ソイツ、さすがに『先生』相手だから離れて、行ってくれた。 先生が私に寄ってきた。 「大丈夫?何かされたの?」 「……先生、ありがとう。……先生来なかったらやられてかもしんない」 「は?」 「だって、アイツ立ってたもん。……めんどくさいなあ、もう」 「あらま、伊藤さんって、おとなしい美人ってイメージだったけど、意外と凄いこと言うね」
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