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私の学校は共学。たまに告白されたりした。
だけど、私には『恋愛』自体に興味ない。
だって最後はセックスでしょ?気持ちいい人ならいいけど、お父さんとしてる方がいっぱいイケるから、彼氏なんか要らない。
全部断った。
先生の中で女子に人気の先生がいた。
まだ20代で、イケメンな英語の先生。
いつも女子に囲まれてたけど、私は興味ない。
『江崎』先生。
確かに話もしやすくて、人気出るのわかる。
他の先生みたいに『先生』してなくて、タメ口で話できる。
私が放課後、体育館裏に呼び出され、また告白されてた時。
断ったけどしつこい。しかも、私、コイツ知らない。
「だからさ、付き合って、ダメなら別れたらいいじゃん。とりあえず付き合って?」
「…すみません。本当に私、そういうのいいんで……」
「付き合ってからの返事でもよくない?」
よくない。めんどくさい。別れる時、めんどくさい。
彼氏面されんのもめんどくさい。
なんて断ったらいいんだ?もう、コイツ自体がめんどくさい。
いきなり壁に押し付けられた。
「……伊藤さん、『うん』だけでいいからさ、……ね?」
体密着させてきた。ウザイ。
「もう、本当に嫌。離して」
「『うん』って言えばね?」
「何してんだー?やるならホテル行け。学校でするなー!あとあとが俺ら『先生』がめんどくさいんだからなー!」
江崎先生だった。
「んだよ……」
ソイツ、さすがに『先生』相手だから離れて、行ってくれた。
先生が私に寄ってきた。
「大丈夫?何かされたの?」
「……先生、ありがとう。……先生来なかったらやられてかもしんない」
「は?」
「だって、アイツ立ってたもん。……めんどくさいなあ、もう」
「あらま、伊藤さんって、おとなしい美人ってイメージだったけど、意外と凄いこと言うね」
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