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2話 先生
「そう?まあ、私あまり話さないからじゃない?」
「そうだね。……で、今みたいな事、しょっちゅうあるの?」
「……たまにね。ありがとね、先生。助かった」
「男子なんかやりたい盛りだから気をつけろよー!」
「見回りよろしくです」
先生に手を振って、教室に鞄取りに戻った。
アイツのせいで時間とられたなあ。江崎先生、放課後の見回りだったのかな?
鞄持って、校舎出ようとしたら、江崎先生と一緒になった。
「先生、もう帰り?」
「そう。プリントの資料家に忘れたから早く帰るとこ」
「ふーん。ごくろうさま」
「伊藤さんちどこ?車だから送ろうか?」
「……さっきの、一応心配してんの?」
「まあね」
2人で学校の駐車場へ。
別にあんなの気にするような事じゃないんだけど、車なら楽だから甘える事にした。
なんか、先生の車、車わかんないけど高そうでビックリした。
助手席に座った。先生も運転席に座って
「家、どこ?」
って聞かれた。
そういえば今日はお父さん遅いんだっけ。
暇だから
「先生んちは?」
と、聞いてみた。
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