第1章 日常

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  只野は、ガレージの扉を開けると車に乗り込んだ。 凍り付くような車内の気温ですら、睡魔を追い出せない。 車にキーを差し込みエンジンを始動させる。 もはや無意識に行われるルーティーン作業だ。 ガレージから車を出すと、一旦車から降りる。 そしてガレージの扉を閉め、再び車に乗り込む。 まだ、薄暗い道を会社へ向かいアクセルを踏み込む。 これもルーティーンワークだ。 朝食はいつも途中にあるコンビニで中華まんと飲み物を買い、運転しながら胃に流し込んでいた。 これが、只野の一日の流れだった。
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