第2章 崩れゆく日常

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  その日只野は、いつも通り出勤していた。 会社の駐車スペースは明らかに車通勤者より少ない。 そのため、駐車スペースを確保するため朝は早く出勤していたのだ。 それでも片道1時間のハンデは大きく、すでに駐車スペースは車で埋まっていた。 仕方なく只野は、近くの路肩に車を止めた。 幸いなことに、工場の周りは田圃だらけ。 車通りが少ないため、路肩に止めることができるのだ。 もっとも、会社の敷地内工事の為、一時的に駐車スペースが不足しているだけなのだが……。
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