第2章 崩れゆく日常

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  只野は、車を降りるといつも通り会社へと向かっていった。 タイムカードを押し。 弁当を頼み靴を帯電防止用のスリッパに履き替え、ロッカーへと向かう。 只野は仕事着のジャンバーに袖を通し、使い捨てマスクを付けた。 もちろん、貰い風邪や貰いインフルエンザを防ぐためだ。 その後、受注先からの納入変更FAXがないかを確認してから、自分のデスクへと向かった。 幸いなことに納入変更は無いようだった。 デスクに着くと、ノートパソコンを立ち上げる。 パソコンが立ち上がるまでのわずかな時間が、只野の休息の時間だ。 始業開始の1時間前であるにも関わらずだ。
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