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「……その顔が見たかった。今までお前が感じたどの時よりも強烈な快感で払拭してやる」
膨らみの裾からユリウスの唇が這い上がって来た。下は親指が花芯を捉えながら、長い指がツプリと蜜口の中へ差し込まれる。
「きゃぅ……っ!」
ユリウスの唇がついに胸の先端を食んだ。唇に咥えられ、舌が絡みつくように膨らんだ蕾を転がす。
同時にリトの熱い中に侵入した彼の指が、内壁のザラリとした箇所を確信的に撫で上げる。
「……ユーリ……! ユーリ待って、だめっ……!」
ジンジン高まる芯芽も指の腹が幾度も擦っていき、その甘い疼きに思わず太ももをギュッと閉じてしまう。
「あ、……っ!? あ、ぁ、ああぁぁー……っ!」
その瞬間、身体中の快感がリトの中の一点にキュウゥと集約し、波のように押し寄せて……弾けた。
「……え? こらリト、お前まさか今ので……?」
ユリウスがキョトンとした顔で、ゆるゆると身体を起こす。
そしてソファの上でクッタリと脱力し、浅い呼吸を繰り返すリトにこの上なく優しい瞳で微笑んだ。
「お前というヤツは。どこまで可愛いんだ……」
唇に落とされる小さなキス。
けれどユリウスはまだ動けないリトを抱き起こして、スタスタと寝室へと運んで行く。
「だがまだだ。この先は優しくしてやる」
月明かりに照らされた寝台に横たえられ、リトはぼんやりとユリウスを見つめた。
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