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空気に触れた素肌の胸が心許なくて、それを上から見下ろす視線が痛くて、涙が滲む。
「恥ずかしがらなくていい、怖がらなくていい。目を閉じて、感じるままを受け入れろ」
そう言われても、こんな状態で素直に目を瞑るなんて出来ない。
けれど上から迫って来たユリウスに唇を啄まれ、幾度も角度を変えて優しく食べられるうちに瞼はだんだん降りてしまう。
「んっ……ぁう、ん……。……あぁ!?」
突然、温かい掌が乳房を直に覆った。優しかったキスが、リトの声を閉じ込めるように深いものに変わる。
「ふ……っ! んっ、んんんー……!」
両の膨らみが下から撫で上げられ、指の腹が先端を掠めていく。何度も、何度も何度も……。
「本当にここが弱いんだな。……少し我慢しろ。まだ序の口だ」
「あっ、はぅ……ぃやぁ……っ!」
キスが止んだ途端、堰を切ったように声が迸る。
ユリウスの手は決して乱暴ではないのに、その感覚は背筋を通って四肢を突き抜ける。背中が反り返って、心ならずも彼にそこを差し出すよう。
「もう……ぃやぁ……っ。お願い、もう……許して。はぅっ……、ユーリ、ユーリだめぇ!」
だめならば、嫌ならば、逃げればいいのにと自分でも思う。
けれどそれは叶わず、リトは寝台のシーツをきつく握りしめ、剥き出しの身体はユリウスに愛撫されるたびにピクピクと震えるだけ。
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