花嫁は焔《ほのお》の護《まも》り姫

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 それだけではなく、身体の深い所がキュンキュンと痛いほどにざわめき、熱い雫がじわりと溢れてくる。 (これは、なに……。あたしおかしい……?)  やがてユリウスの手がナイトローブをたくし上げ、リトの内腿を撫でた。その途端、(もも)の奥がヒクンと鳴く。 (や……っ……!?)    きつく閉じた太ももの間を分け入って、彼の指がたった今悲鳴を上げたリトの秘所に触れた。 「ひぅっ……! い、いゃぁ……」 「ああ、もうこんなに濡れて……。本当にお前は可愛い。可愛くて仕方がない」  冷たい下着の中で、リトの閉じた花びらが(ほど)け始め、甘やかな蜜でさらに潤んでくる。 「やだ……そんなとこ、触ら、ないで……」   「だめだ」  力の入らないリトの膝を割り、ユリウスの薬指が下着越しに花弁の狭間を擦りあげる。すると彼の指先がクニュリと何かの(つぶ)を捉えた。 「んゃあっ! 今の……な……、にゃぁあっ!」 「可愛い芯芽が、もう顔を出してる。下着の上からでも形が……ほら」  それはリト自身ですら知らなかったもの。  チョンと触れられただけで悲鳴を上げてしまうほどの痺れが走り、まるで()き出しの神経を(もてあそ)ばれているよう。
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