第3章この世のものとは思えないような超イケメン天使との遭遇!

4/9
前へ
/25ページ
次へ
眩しい光に吸い込まれる感じで俺はパッと我に帰り朝を迎えていたんだ。そこにはさっきまでいた翼を持つ天使らしき超イケメン青年の姿はどこにもなく、それでも俺は夢であろうとなかろうと以来その青年のことが忘れられず姿太朗には申し訳ないと思いつつも現金なもので、あの超イケメン振りに絆(ほだ)された格好になってしまったんだ。そして、やっぱり男は見掛けやルックスだよなー!と折角、姿太朗から学んだこともどこへやら吹っ飛んでしまったみたいなんだ。さらに言い訳がましくも…俺も十八にはなったとは言え完璧な大人じゃなし勘弁してよね~!みてーな感じだったって思うんだ。  いずれにしても、その日以来、俺の心は、あの゛(シックスパック)超イケメン天使!?゛に奪われ、その出現に胸躍らせる毎日となってしまったんだ。それに一度でいいから、あんなイケメンで筋骨隆々の胸割れ腹割れの均等の取れたシックスパック・マッスルに出来るなら顔を埋めてみてーな!と勝手に思い、めくるめく夜を心待ちするまでになっていたんだ。ところが、そんな気持ちとは裏腹に待てど暮らせど一向に、そのイケメン天使は現れず、その苛立ちからか、いつか・・・ 『畜生!あの゛イケメン天使野郎!゛の奴!俺をそそのかしといて、じらし作戦のつもりなのか!? まったく何て野郎だ。ちょっとばかりイケメン面だからっていい気になりやがって顔のいい奴ほど、コロッコロッ気が変わり信用の置けない奴もいねーもんだぜ!』 と自分が移り気なところは棚にあげておいて、ひどいもんだったんだ。そして挙句の果てに… 『チェッ、これだったら顔は期待でけねーけど責任感と真面目さではピカイチな、姿太朗の方が全然ましだぜ!』 みてーな気になり再び姿太朗のことを思い始めた途端、不思議なことに、その晩、夢か幻か俺の前に、またあのシックスパック超イケメン天使が閃光と共に羽ばたくような音をたて一糸まとわぬセクシースタイルで現れたんだ。俺はもう、うれしくって飛びつきたくなり、今度こそ奴を、とっ捕まえて触ってやろうとしたんだけど、どうしたことか簡単に、スルッと抜け奴の反対側に抜けてしまうだけだったんだ。見るからにガッチリとした存在感ある肉体美なのに何て奴なんだ!と俺は思い、この時は結局、奴を、この手で実際に実感出きる までには至らなかったんだ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加