1960人が本棚に入れています
本棚に追加
「まだ幼い貴方にこのような事を思ってしまった己の醜さがあまりに恥ずかしく、同時に己の性癖というものに気づかされたような気がして……いたたまれない思いです」
「確かに、あの時では多少変質者だな」
「申し訳ありません!」
「だが、今ならば釣り合おう」
「…え?」
間抜けな顔をする男の唇に、俺はもう一度触れた。
まったく、馬鹿な事だと思わないか?
俺がコイツの中に見た熱は確かだったんだ。誘いかけてものらないから不安だったが、分かった今なら躊躇いなどない。
俺は、コイツを求める。
「ルーセンス、お前の心に問う。俺が好きか?」
「…はい」
「ならば、問題ないな。お前が俺の子を産めよ」
「……えぇ!」
反論の余地など与えない。俺はルーセンスの腕を引き、そのままベッドへと押し倒した。
それでも軍籍にある者なのかと言いたくなるほどあっさりと転がったコイツの上に素早く乗った俺は、そのまま服の前を暴いていく。
現れたのは引き締まった体だ。胸板が厚く、筋肉の盛り上がりを感じる肌に手を置けば、伝わるほどに鼓動を早くしている。
「いけません、シーグル様」
「動くな!」
言えば、ビクッと強張り止めようとした手を引っ込める。
本当に従順なものだ。おかげで助かる。
最初のコメントを投稿しよう!