【ロアール視点・R18】ロアールの初恋

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 途端、キラキラの目が俺を見て嬉しそうにする。この変わり身の早さに、俺は気圧されて頷いた。 「あのね、僕も話したの。母様は喜んでくれたんだけど、父様が相手の家の事もあるから、当人だけじゃ決められないって。ユーリス様とマコト様が反対したら、喜んで受ける訳にはいかないって言われて」 「そっか…」  それで、不安そうだったんだ。俺は納得して、笑った。 「歓迎してたよ。それどころか、式はいつ挙げるとか、子供の予定はあるのかとか、色々言われた」 「えぇ!」 「まだ早いよな」  なんて笑っていたら、シエルは少し恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋める。  思わぬ反応に、俺の方がドキドキしてしまう。 「式は、早いと思う。でも…僕はロアールとずっといたいから…」 「シエル?」 「あのね、この湖を少し行ったら、小屋があるんだ。この辺は僕のお気に入りで、その小屋も綺麗に使ってる。それで、ね…」  耳まで真っ赤になったシエルが何を言いたいのか、それは俺にも伝わった。  心臓がドキドキ音を立てている。照れる様なシエルから、とても良い匂いがしてくる。誘ってるんだって分かって、俺だって反応する。 「ごめん、僕こんな…。あの、嫌いになるかな? いやらしい子って、思って軽蔑する?」     
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