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でもやっぱり、日が高い内からってのもレベル高くて、その小屋まで歩いて行く事にした。
テイクアウトのサンドウィッチを頬張って、サラダも食べて。笑ったり何なりしながら湖の周りを散歩しながらいる時間はとても楽しい。
そうして夕方少し前に、俺達は小屋に辿り着いた。
「結構大きくて綺麗だな」
「うん。見つけた時は荒れてたんだけど、少しずつ直したんだ」
「直したって、シエルが?」
驚いて言えば、シエルは恥ずかしそうに頷いた。
「好きなんだ、こういうの。それにね、直したら綺麗になったんだよ。それに、温泉も出てるの」
そう言って中に招かれたそこは、とても温かい感じのする部屋だった。
入って直ぐにリビングになっていて、ラグとテーブルがある。キッチンも小さいながらついているし、奥には大きめのベッドがある。
「どうしてベッドあんなに大きいんだ?」
「あの、僕寝相悪くて…小さいと落ちちゃうの」
恥ずかしそうにモジモジして言うのに、俺は笑う。そういえばそうだった。俺の家に泊まって、一緒に寝ると俺は蹴り出される事があったっけ。
「お前、まだ直ってなかったんだな」
「直らないよ」
「んじゃ、俺に子供できたらしばらく寝室別な」
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