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そのままシエルはコクンと頷いた。
俺はシエルをお姫様抱っこにしてベッドに連れて行った。沈み込む布団の中で、沢山思いだしている。
一応、色々聞いてきたんだ。兄上や、屋敷のスタッフ、軍の仲間に。
色々沢山言われて混乱してしまった。その一つずつを思いだしているけれど…正直正解かどうかも分からない情報もある。
例えば縛るとか、目隠しとか、勝手にイかないようにあれの根元を戒めるとか。張り型使うなんて奴もいたけれど、どこで手に入れるんだよそんなの!
ってか、そんな事俺はシエルにできない。シエルだってきっと出来ないと思う。
だから、一番オーソドックスだって教えてもらったことを試してみることにした。
「あの、ロアール。僕その、経験ないんだ。だからどうしたら良いか分からないんだけれど」
「俺も初めてだから、ちゃんとは知らなくて…」
「えぇ! あの、どうしよう…」
オロオロとするシエルはベッドの上に座ったままであたふたしている。
俺は笑って、とりあえず俺の上に乗るようにシエルの腕を引いた。
「とりあえずさ、俺の上に乗れよ」
「でも、重たいし痛いよ」
「シエル一人乗せたって重くないし痛くないよ。それに、俺が上に乗ったらそれこそシエルに怪我させそうだ」
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