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言えば恥ずかしそうに、少し悔しそうにしている。
仕方がないだろ、俺の方がガタイがいいんだし、自分で言うのもなんだけどがさつだからさ。
シエルはおずおずと俺の上に乗った。
ペタンとローブの前を開けた裸の肌に、シエルの柔らかな尻が触れている。
こんな所まで柔らかいんだって、俺は妙にドキドキしていた。
「あの、ここからどうしたらいいの?」
「確か…キスからって言ってた」
「言ってた?」
「あぁ、いや!」
疑問そうにするシエルに俺はあたふたする。でも直ぐにシエルはニッコリと笑って、俺に覆い被さるようにキスをした。
柔らかい唇が触れて、チュッと音を立てる。その音にも凄く疼く。
俺は夢中でそれに応えたけれど、足りない。もっと、何か欲しい。
こんな時、どうするって言ってたっけ。確か兄上は、舌を使って相手の口の中に差し入れてって言ってたような…。
ボーッとしながら情報を頼りにその通りにしてみる。
シエルの唇を舌でなぞったら、驚いたように金色の瞳が俺を見た。
「唇、開けて」
頷いて、シエルは無防備に口を開ける。その中に見える小さな赤い舌を見て、俺は妙に興奮した。
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