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ねだるように言えば、シエルはキョトンとして、もう一度恐る恐る指先で先端を捏ねる。押し込まれるその感覚に、奥がゾワゾワしてくる。それに、さっきよりもずっと気持ちいい。
「いいの?」
「気持ちいい。はっ、癖になりそう…」
ジワジワと広がっていくような疼きが体を跳ねさせる。身を捩りながら、それでも俺は同じように刺激を求めている。
シエルは少し心得たのか、そっと唇を寄せて、ソロリと舌先で舐め上げた。ビクンと体が跳ねてしまう。シーツを強く握りしめ、俺は声を上げている。
舌が触れ、唇が覆って吸い上げてくる。その度に俺は腰が浮き上がっている。
もどかしい、ジワジワした快楽に炙られていく。
でも、もっと強く欲しい。もっと…口で言えないけれど強くして欲しい!
俺の上にいるシエルの腰を支えて体を離した俺は、そのまま上体を少しだけ起こしてシエルの乳首に吸い付いた。
「ふあぁ!」
赤い部分を塗り込むように舌で押し潰して、硬くなった部分を引っかけるように舐めて、強く吸い付いてみる。
シエルはブルブル震えて声を上げていて、時々気持ちよさそうに腰を揺らしていた。
「おねが…こういう風にしてくれ…もっと強くていいから」
「うっ、うん」
顔どころか全身を染め上げたシエルが、そろりと俺の乳首に触れて同じように強く吸い付く。途端に走った電流が俺の背を弓なりに反らせる。
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