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あの人、恋人いないはずなのに何でこんなに知っているんだろう……。
兄の謎を知った俺の困惑はとりあえず置いておいて、まずは目の前の事。
戸惑うシエルの手から実を一つつまみ上げた俺は、それをそっと自分の後ろの穴に押し込んだ。
「んっ」
「ロアール!」
「あっ…大丈夫、入る」
人差し指で押し込めば、実はゆっくりと俺の中に入っていく。そして一分もしないうちに中で溶けてトロトロと中を潤して垂れてきた。
漏らしたみたいで気持ち悪いけれど、慣らさないと竜人族は特に痛いと聞いている。それは俺も思うから、準備は入念にだ。
「あのさ…流石に自分で解すの辛いから、してもらえるかな?」
「え!」
「大丈夫! その、中のクリーンはしておいたから…」
これはエチケットだと教えられた。
仰向けに寝転がった俺の股の間に陣取ったシエルは、そろそろと指を伸ばして一本差し入れていく。指が中を擦るその僅かな刺激に、ゾクゾクとこみ上げるような気持ちよさがあって、俺は自然と声が漏れた。
それにしても痛くない。聞いた話だと指一本でも最初は痛いし、凄く違和感があって辛いって聞いた。でも俺は全然痛くない。
それどころか、シエルの細い指が辿々しく俺の中をかき混ぜるのが凄く気持ち良い。
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