【ロアール視点・R18】ロアールの初恋

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 どうしてか考えて、ふと思い当たった。  俺は母上の安産スキルを継承している。しかもレベルは70くらいある。その中に付属スキルがあるんだ。拡張耐性スキルだ。 「はっ、あぁ…」  そろそろと指が増やされて、広げられる。その指先がさっきから、気持ち良い場所の直ぐ近くを掠めていく。  わざとじゃないのは分かる。シエルの表情からもそんな余裕は全く感じられない。  でも、それがもどかしい。  見ればシエルの強張りは張り詰めていて、トロトロと先走りを溢している。肌の色と同じく色が薄くて、でもほんのりとピンク色のそこは、竜人族からすると控え目な大きさだ。しかも下生えも髪と同じ柔らかな金色で、肌の色と相まって生えていないようにも見える。  ようするに、凄く艶めかしい。 「ロアール、あの、あのね…」 「入れたい?」  聞けば真っ赤になってコクコクと頷いている。キュッと股を閉じてモジモジしていれば分かる。それに、見るからに辛そうだ。 「いいよ、入れて」 「でも、痛いよね?」 「平気。俺スキル頑張れるよ」  何せ小さな母上が体躯のいい父上を受け入れられたスキルだ、信頼するには十分。それにシエルのは俺に比べれば全然小さい。それに、少しくらい痛くても多分平気だから。     
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