【ロアール視点・R18】ロアールの初恋

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 ズル、ズル、ズルと抜けては、ゆっくりとまた押し入ってくる。長く緩いストロークは俺の頭をダメにしていく。這うように全身に快楽が走っていって、それが抜けきらない間にまた全身を犯していく。脳みそ蕩けそう。 「ロアール、もう!」  一度出していいって言ったのに、遠慮してる。それでも限界みたいで、シエルは強く腰を入れた。そうして2~3度打ち付けると、俺の中に最初の熱を放った。  泣き濡れた目を指で腹って、俺は笑う。  だって、笑えるだろ、俺の中にあるシエルはまだ、全然萎えてない。熱くて硬くて、むしろさっきよりも太くなってる。 「僕だけごめん!」 「いいって、俺も一度出してるし。それに、シエルはまだ足りてないだろ?」  俺が緩く腰を動かせば、中のシエルは震えている。そして可愛い喘ぎ声で俺を興奮させる。  何か変だ、抱かれてるのにそんな気がしないなんて。 「もう一度欲しい。シエル、お願い」  頼み込めばシエルはコクンと可愛く頷いて、俺の中に己を穿ち始めた。  とても長く気持ちがいい。でももう気持ちよくてバカになる。  シエルは不慣れで、狙いが定まらない。熱いもので擦られるだけで気持ちはいいけれど、それじゃイケない。でも油断しているともの凄く的確にイイ部分を突き上げられて息が止まる。そこだけを攻めてもらえれば達せられそうなのに、そうはならない。 「シエル!」     
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