【ロアール視点】シエルベートのお願い(★)

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【ロアール視点】シエルベートのお願い(★)

 シエルと交際を始めて2ヶ月くらいが経つ。  お互い仕事をしながらも、休みが合えばデートをするようにしている。  この間は近くの人族の国まで遊びにいった。シエルは人族の国は初めてだったらしく、白い肌を興奮に染めてはしゃぐ姿はとても可愛かった。  勿論、夜の関係も続いている。  最初の辿々しさは少しずつなくなって、ぎこちなさもなくなってきた。  それでもそうした空気になると未だにお互い顔が赤くなって、モゴモゴと「今日は、いい?」「あぁ、うん」なんて畏まって言い合う場面は健在だ。  そんなシエルが俺に突然お願いをしたのは、とある日の夜の事だった。 「あのねロアール、僕お願いがあるんだけれど」 「なに?」  情事後の気怠い体を横たえ、シエルの体を腕に抱いていた俺は反応だけしている。  今度のデートどこに行きたいとか、何が食べたいとか、どこかに旅行とか、そういう話だろう。俺はその程度に考えていた。 「あのね、僕ロアールにね…その……入れて欲しいの」 「あぁ、う…ん? ん!」  求められたお願いに、俺は曖昧に返事を……できなかった。何か聞いた! 「え? それってその、俺のを受け入れるってこと?」 「うん。あの、だめ?」     
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