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でも、それしか方法を知らないからって甘えちゃいけないんじゃ。例えば体位とか、あるらしいし。他にも前戯もあれこれあるって…。
兄上は少し考えて、どこからか箱を出して俺の前に広げた。
「…なに、これ?」
「張り型だ」
目の前に広がった様々な人工的なナニに、俺は目が白黒した。しかもなんか、凄いぞこれ!
全部が男性器の形をしているけれど、長さとか凄い。
先端が細くて根元が太いのとか、カリがやたらと張っていて凶暴な感じのものとか、短いけれど極太とか、竿の部分に不規則な突起がついてるものとか。
しかも触ったら程よい弾力ながらプルプルしててソフトだ。
「スライムを原料とした性具は人気が高いんだ。しかもスライムは狩りやすいモンスターだからな、価格も安価に抑えられていいぞ」
「いやいや、何の情報だよそれ!」
ってか、こんなに沢山コレクションのように持ってるのはなんで、兄上!!
「ルーセンス!」
扉の向こうに兄上が声をかけると、きっちりと服装を整えた男が一人入ってくる。白の制服は近衛騎士の証しだ。
その男は300を超えた位の男で、精悍な顔立ちで男らしい体躯、赤い髪と瞳の男だ。
「お呼びですか、シーグル様」
「こっちにこい」
兄上の近衛騎士、ルーセンスは疑いもなく姿勢を正したままこちらへと近づいてくる。
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