【ロアール視点】シエルベートのお願い(★)

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 でも、それしか方法を知らないからって甘えちゃいけないんじゃ。例えば体位とか、あるらしいし。他にも前戯もあれこれあるって…。  兄上は少し考えて、どこからか箱を出して俺の前に広げた。 「…なに、これ?」 「張り型だ」  目の前に広がった様々な人工的なナニに、俺は目が白黒した。しかもなんか、凄いぞこれ!  全部が男性器の形をしているけれど、長さとか凄い。  先端が細くて根元が太いのとか、カリがやたらと張っていて凶暴な感じのものとか、短いけれど極太とか、竿の部分に不規則な突起がついてるものとか。  しかも触ったら程よい弾力ながらプルプルしててソフトだ。 「スライムを原料とした性具は人気が高いんだ。しかもスライムは狩りやすいモンスターだからな、価格も安価に抑えられていいぞ」 「いやいや、何の情報だよそれ!」  ってか、こんなに沢山コレクションのように持ってるのはなんで、兄上!! 「ルーセンス!」  扉の向こうに兄上が声をかけると、きっちりと服装を整えた男が一人入ってくる。白の制服は近衛騎士の証しだ。  その男は300を超えた位の男で、精悍な顔立ちで男らしい体躯、赤い髪と瞳の男だ。 「お呼びですか、シーグル様」 「こっちにこい」  兄上の近衛騎士、ルーセンスは疑いもなく姿勢を正したままこちらへと近づいてくる。     
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