【シーグル視点・R18】寡黙な騎士をこの手に抱いて2

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 見ればルーセンスはすっかり呆けたように荒く息を吐き、解放された足はズルリとシーツを滑って落ちる。  涙をこぼす赤い瞳がを覗き込めば、腕が伸びて俺の髪を撫でる。 「良かったか?」 「はい…」 「…俺の嫁に、なってくれるか?」  どうしても俺はお前の言葉が欲しい。お前の気持ちが俺にあるのは分かったが、確かな言葉が欲しい。  穏やかに、赤い瞳が笑う。精悍なはずの顔が、情事に緩まり普段よりも柔らかく笑った。 「私で構わないのなら、お望みのままに」 「お前がいいんだ」  確かめて、穏やかに触れるキスをする。互いに合わせた肌の温かさと濡れた感触に、俺はようやく大事な者を手に入れたんだと安堵した。
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