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「ママー!ぎゅーにゅーこぼしてるよー!」 愛佳の言葉で、ハッと我に返った。 小さい薄いピンクのコップからは愛佳用に入れようと思った牛乳が溢れてた。 「わー!!愛佳ごめん!!濡れてない?大丈夫?」 「へーきだよー!」 いつもと変わらぬ笑顔でにこにことしながら美味しそうに私の作ったフレンチトーストを愛佳は頬張ってくれる。 その笑顔を見ながらテーブルに広がった牛乳を拭き取る。 『やっば!!七瀬のフレンチトースト美味すぎだろ!!!』 ふいに。 リビングに和の面影が現れた。 和は、私の作った料理は全て美味しそうに頬張ってくれた。 出会った7歳の頃から結婚してからもずっと。
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