第1章 好きになるきっかけなんて

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私が君のこと好きになったのは、正確にいえば、君のことを好きになろうと思ったのは中学2年の冬の時だったかな。 好きになろうと思ったって、変な言葉だ。 当時の私はただひたすらに好きなものに熱中する少しオタクな面があった。 声優を好きになりありえない妄想をして幸せに浸っていたけど、このままじゃダメって思って、身近な人を好きになろうと思ってたんだ。 付き合うとか付き合わないとかそういうのは抜きで、ただ純粋な恋愛をしたかった。 そこで出会ったのが君だよ。 出席番号は私の5つくらい後ろで、反抗期だった、福江 雄星(ふくえ ゆうせい)くん 私は、あなたに目をつけました。 謝ります、こんなはしたない理由であなたの事をこれほどまでにも愛してしまったことを。 じゃあ、まず片想いの時の話をゆっくりしながら順序よく話していきましょうか。
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