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場面8
ヤマカワと反対側からタカハシが台詞を言いながら出てくる。この間に香月と畑本は一旦捌ける。
タカハシ「ヤマカワ博士」
ヤマカワ「・・・・・・・」
タカハシ「いるなら返事してくださいよ」
ヤマカワ「・・・誰も入っていいとは言っていない」
タカハシ「噂通り、偏屈な方のようですね」
ヤマカワ「勝手な噂はやめろ!」
タカハシ「・・・わたくし、猫山参議院議員秘書のタカハシと言います。今日は博士に折り入ってご相談があって参りました。」
ヤマカワ「・・・丁寧なご挨拶ありがとう。わたしをからかっているのか」
タカハシ「いえいえ、滅相もございません。至って真面目なご相談です。」
ヤマカワ「私はこの世で政治家というものが一番嫌いだ。世論や天才ばかりを重視して科学を軽視。・・・おかげで私の金づるが・・・・・」
タカハシ「(前の台詞にかぶせて)これ、大したものではございませんが・・・」
ヤマカワ「・・・・・これは!最高級品と名高い猫山の日本酒じゃないか!・・・猫山参議院議員・・・そうか。」
タカハシ「・・・決して、悪い話は致しません」
ヤマカワ「・・・・まあ座りなさい。話を聞こう」
タカハシ「ありがとうございます。それではさっそく。」
二人は机に向かい合って座り、タカハシはヤマカワに紙を差し出す。
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