場面8

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タカハシ「猫山議員がもうすぐ出産されるのはご存知ですか?」 ヤマカワ「ああ。ニュースで見たよ」 タカハシ「猫山議員が、出生前知能診断を希望されています。」 ヤマカワ「・・・何のために?」 タカハシ「より知能の高い遺伝子を、望まれているんです」 ヤマカワ「ふん・・・・そんなリスクの高いことをやるのは」 タカハシ「(食い気味で)それ相応の対価はお支払するとおっしゃっています。それに・・・猫山議員だけではありません。ビジネスのチャンスです、博士」 ヤマカワ、立ち上がり前に出ながら、 ヤマカワ「政治家ってのは本当に勝手な生き物だな。出生前知能診断を禁止にしたのはあんたたちだ・・・それにこんな話上手くいくはずがない」 タカハシ「大丈夫です。我々と博士が協力すれば出来ないことなんて無いんですよ。」 ヤマカワ「・・・・・・・・」 タカハシも立ち上がりヤマカワに迫る。この次の間に香月と畑本は元の位置に座る。 タカハシ「今、政治家の半分は世襲議員です。政治家の子どもたちが高い知能を持てば、あなたの大嫌いなバカな政治家がいなくなる。未来が開けるのですよ!」 ヤマカワ「何年後の話だよ・・・・でも、悪い話じゃない。どうすればいいんだ」 照明変化。タカハシ・ヤマカワ捌ける。
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