歩道橋の上で

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僕の職業はいわゆるアイドルというヤツで、お陰様でそこそこ忙しくしていた。 特になりたくてなった訳でもなかったけど、それなりに上手くやれている気はしている。 だけど理不尽なことだって多いし、時間も不規則だし、体力的にも精神的にも辛い時だってある。 そんな時に彼女を見かけたんだ。 なかなか自由に動き回ることすらできない僕に、彼女は外の世界を想像させてくれる貴重な存在だった。 「ほんとになにしてんだろ...」 外を気にしながらギターを手に取ってチューニングする。 一瞬彼女が顔をあげた気がしたが、すぐにまたいつも通り視線を落とした。 「意外と年配の人だったりするかも?」 くだらない妄想に少し笑った。 僕は少し寒くなって、窓を閉めるとリビングに移動した。
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