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「知らんけど」
「えええぇ?!」
かと思えば、パッと手を離して興味を失せたように背中を向ける。
「なんなんですか~?!」
不満げにいう僕にチラッと視線を向けたものの、今はコーラをすごい勢いで飲んでいた。
「でもその人、そのうち飛び降りたりせぇへんかな?そんなんなったら寝覚め悪そぉやなぁ」
「ちょちょちょ!何言い出すんですか!」
物騒な事を言い出すので、今度は僕が反対に蒼衣さんの肩をガクガク揺らした。
「おまっ!こぼれる!こぼれるやろが!」
蒼衣さんは慌てて蓋を閉めようとするが、揺らされているため上手くいかないらしい。
「やめぃ!」
「いでっ!」
バシッと頭を叩かれてようやく僕は手を離した。
「なにやってんの...」
その時、楽屋の入口からため息混じりの声が聞こえて振り返る。
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