由々しき事態

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 それから三日後のN国T州において二人は無人の山道において遭遇した。  AIには諜報用に人間とほとんど同じ見た目をした遠隔操作可能の高性能ロボットスーツを与えてある。もし、始末されそうになっても返り討ちに出来る。我々はAIから気付かれない5キロ離れた時点で盗聴を行う物とする。 ☆☆☆ R国側  まさか、情報源が自ら接触を図ってくるとは思いませんデシタ!もしものことがあってもダイジョーブ!あなたから視認できない2キロ程離れたトコロサンに落ち葉にニンジュツしたスーパースナイパーがあなたを守ってくれマウス!我々は5キロ程離れたところで聞いてマスカラダイジョーブ! ☆☆☆ AI  私はロボットスーツで落ち葉を踏みながら約束のポイントに到着した。視界の先には内通の手紙から香った優しい匂いをした可憐な茶髪の長い髪をした想い人の姿があった。 「こんにちは!」  彼女が満面の笑みを浮かべてこちらに挨拶してくれた。だが、私はそれに対して苦笑いを浮かべた。数日前、少佐殿から聞かされた話通りかもしれない……そんな疑惑が私の心の中に渦巻いていた。
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