引きよされる運命

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 散々な結果と共に期末試験は終わり、新たな年を迎えた俺らは予定通り、東京駅の東北新幹線ホームに来ていた。 「おい、優子まだ来ていないぞ」  新幹線の発射の時刻はすぐそこまで迫っていた。 「磨緒、電話してみろよ、何かあったんじゃないか」  唯人が心配そうに俺に言う。 「うん、そうしてみるよ」  俺はスマホを取り出し優子に電話をかけようとした。すると  ゴロゴロゴロゴロ 「ごめーーん、遅くなって」  大きなキャリーケースを引きながら優子がやってきた。 「ごめん、ごめん。荷物重くってさ」 「どうしたのその大きなケース?」俺は優子に聞いてみた 「どうしたのって、いろいろ準備したらこんなにいっぱいになっちゃって・・・」 「いっぱいになったて、一体何もってきたのさ」  唯人があきれながら優子に言った
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