第1章 キャンプに連れてって

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シナリオとまではいかないけど、一応準備しておこう。 服も下着も香水も・・・ずっとやりたくてやれなかったことをして、晴馬をギャフンと言わせたい。 私は大事に貯めていたお金を使ってサプライズの準備を始めた。 学校の夏休みの半分程は、先生達も夏休みになる。 交代制で部活を見守るなどの当番も前半に持って来ることでスケジュール調整できた。 スポーツカーからミニバンに乗り換えた晴馬が、お姉さんのえっちゃんからテント一式と焚火台と椅子とテーブルなどを借りてきてくれた。 「そのうち、持ち家になったら俺達の道具揃えてもいいかもね」 晴馬は嬉しそうに車に荷物を積み込んだ。 私は朝早くからお弁当の支度をしたり、温泉に行くためのバッグを作ったり、フワフワクッションを入れた紙袋を紐で縛ったり、大忙しだ。
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