第1章 キャンプに連れてって

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午前7時前に出発できた。 夏休みのお盆前の平日だから、混雑の心配はなさそう。 北海道の中心地帯にある湖のほとりのキャンプ場を目指して出発した。 湖のほとりには芝生が広がっていて、のんびりするにも気持ち良さげな場所だ。 私は北海道の外に出て暮らしたことがないけど、日本であって日本じゃないみたいな広大さを感じるにはキャンプが一番じゃないかって思ってた。 お母さんがずっと忙しい仕事をしていたから、晴馬と行った一回と学校行事で行った二回の、合計三回しかキャンプはしたことがない。 ドキドキ、わくわく。 晴馬も釣りの道具をお義兄さんから借りて、釣った魚を食べる気満々なんだって。 もう、少年みたいな顔つきになっている。
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