第1章 キャンプに連れてって

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昨夜は早く寝ようって言っていながら、 結局興奮して寝れないからってちょっかい出してきて大変だった。 その時もいつも以上に子供っぽくて、色っぽくて、甘え上手で、寝不足になってもいいやって思っちゃう自分がいた。 あんまり流されたくなかったけど・・・だって、サプライズがサプライズにならなくなっちゃうし。 ふわふわクッションが入っている紙袋の底に準備した秘密道具たちが眠っている。 晴馬が車に積み込むときに、ちょっといやらしい笑みを浮かべて私をチラ見したから、ドキッとしたけど・・・クッション以外のものが入っているとは、まだ気付いていないみたい。 えっちゃんから借りた道具の中に、ダッチオーブンというお鍋があって。 それでパンを焼いたり、チキンの丸焼きをしたり、チーズケーキを作ったりできるって知って、練習はしてきたんだけど、それも晴馬には秘密になっている。 えっちゃんが教えてくれながら一緒に作ったものを職場に運んで証拠隠滅していたから、バレてない。
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