第1章 キャンプに連れてって

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前日から仕込みはしておいたけど、加熱調理したのは朝だ。 いわゆるキャラ弁の一種なのだろうか。 小さな子供の運動会に持っていくようなメニューだけど、骨付き肉のローストとか、アボカドサラダとか、おしゃれで見た目も美味しい内容にした。 晴馬はおにぎりと一緒にパクパクとお弁当を食べていく。 目を細めて笑いながら、「最高だぁ」と言った。 10年前にも、そんなセリフを言ったことを思い出した。 私はただお湯を沸かせて、インスタントのスープを作ってあげただけだったのに・・・。 あの頃の自分に教えてあげたいな・・・。 10年後、晴馬とあなたは結婚するのよって・・・
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