第2章 私を朝まで抱いていて

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サプライズは続くのだ。 私は羞恥心を振り払って、次なる一手を繰り出した。 晴馬を座らせて胡坐をかいてもらって、その中に座った。 あの日、あの時の気持ちが蘇ってくる・・・。 耳のすぐそばで晴馬の粗くなった呼吸音がして、くすぐったいったらないけど・・・ 「子猫ちゃんって言って」 「え???」 「あの日、私のこと子猫ちゃんって言ったでしょ?」 「・・・言ったっけ?」 「うん。言ったの。だから、お願い・・・。子猫ちゃんって言って?」 晴馬はとてもぎこちない様子で、私を抱きしめながら「俺の子猫ちゃん」って甘く囁いてくれた。 「本当に子猫ちゃんになったら・・・どうする?」 「・・・・・は?」
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