第2章 私を朝まで抱いていて

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ここからは、晴馬にやんわりと指示を出す。 何かあるな、っていう感じはもうすでに伝わっていて、ちょっと緊張した様子の晴馬がなんだか可愛らしくてくすぐったい。 「あのね・・・ちょっと、待っててくれる?私が良いって言うまで、待ってて」 「・・・うん、わかった。薪に火をつけて、珈琲淹れておくよ」 ちょっとよそよそしいぐらいに、晴馬の表情は硬かった。 何を考えているのか気になったけど、今は支度をしなくちゃ。 テントに入って出入り口のジッパーを上げる独特の音が響いた。 完全個室になったテント内で、私は着替えを始めた。 初めて身に着けるカタチの下着を着るのに悪戦苦闘する。 こんなところ見られたら危ないヤツだと言われてしまいそうで・・・テントの薄い布二枚超しに晴馬の気配を感じながら、私は震える手でなんとか着替えを終えた。 その上に用意していた服に着替えた。 それから、髪の毛を編んでいく・・・自分でも童顔だってわかっているから、きっとこの髪型にしたら当時とそんなに違いがない・・・気がする。
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