第2章 私を朝まで抱いていて

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テントのジッパーを下して外に出た。 夜風がひんやりしていて火照った私には気持ちが良い。 こちらに視線を向けた晴馬が、焚火の脇に椅子を並べて手招きしていた。 私は上着に隙がないことを気にかけてから、晴馬の隣の椅子に近付いた。 すると、晴馬が急に私の手首を掴んで引き寄せられたと思ったら、膝の上に座る格好になった。 「どうしたの? 魔女みたいな恰好してる・・・それに・・・」 クンクンと匂いを嗅がれると、くすぐったい。 それに、この距離だとさすがに私の様子がおかしいことはすぐにバレてしまう・・・。 「なに? っすっごい良い匂いがする・・・」 晴馬はまるで大型犬みたいに私の首元に顔を埋めるように鼻を首に押し付けてきた。
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