第2章 私を朝まで抱いていて

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私はポケットから手紙を取り出した。 それを膝の上に置いて、取り合えず落ち着くために珈琲をひとくち飲む・・・。 ジッと見詰めてくる晴馬の視線が熱くて、全然落ち着かなくて焦る。 「そんなに見詰めないで・・・」 「あ、ごめん。何が始まるのかなぁって・・・思って」 私の方がこんなに緊張してたらダメだよ! そう自分を叱咤激励しながら、深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。 「そうだ、星出てる?」 「ちょっと、雲で隠れてるかな・・・」 タープから出て見上げると、確かに雲が多くて星空が視えなかった。 ざんねん・・・ でも、始めよう。
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