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「何で俺に聞く?
まあ、良いけどさ。
お前の国の日本だったか、その国の名前が結構良いと広まってな。
それで異世界人達も遠慮無く子供に異世界の名前をつけ始めて、今じゃ名前だけでは異世界人の子孫かどうかは判断出来ない。
まあ、子孫だったとしても不用意に確かめようとはするなよ?
自分が異世界人もしくはその子孫だとバラす行為だし、向こうも認めはしないだろうからな」
成る程。
うん、うん、と頷くと二人も満足そうな顔になる。
「年齢は?」
「16歳です。11月で17歳になりますって、向こうでは今日が4月10日でしたが、こっちとのズレは分かりませんけど」
「ああ、今日は4月10日でズレは無いな。
まあ、偶然だかな」
「そうなのか?
ってか、暦同じなのか?」
「ああ、それは同じだ。
異世界人もそれは驚いてたがな。
日付が同じ異世界人は聞いた事が無いから偶然以外のなにものでも無いぞ」
「へえ‥‥」
ほんと、スッげぇ偶然だわ。
「後確認だけど、魔法学園には通いたいかい?
高等部は義務教育じゃ無いから無理に通う必要はないけどね」
小説だと義務教育だとかで、通うのが定番だけど意外だな。
「下手に通うとボロが出そうだから辞めときます」
「ははは‥‥それが良いと私も思うよ。
もし通いたいと言っても、学費は自腹だったから無理だしね」
んなっ!‥‥なら聞くなよ。
「では、君の魔力を測定しちゃおうか」
そう言って二つの水晶の球体を取り出すギルドマスター。
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