旅の始まり

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尤も、その時の記憶を消されてしまった可能性は否定出来ないけどな。 まあ、消す意味が分からないので、多分神様には会っては居ないと思う。 さて、俺が出した二つのどちらかで合ってるのか、あの街に行ってみれば分かるかな? 何て危機感も無く呑気に考えてた時だった。 『おい!お前』 突然後ろから声を掛けられビクンッ!と肩を跳ねさせてしまう。 ってか、無警戒で居る時に後ろからって、本当にビックリするよな。 しかも何を言ってるのか解んないし、外国?のワードが過り瞬間移動説が濃厚になりつつ振り返る。 そこには黒いローブを纏った金髪なイケメンが立っていた。 『聞こえてるのか? ん?‥‥その服装は‥‥』 何を言ってるのか解らず、どうしたら良いか迷ってると、何かを言った後俺の全身を上から足元まで見た後に、顎に手を当てて考え始めた。 「この言葉なら解るか?」 「あれっ?日本語‥‥」 イケメンが突然日本語を話し出したのでびっくりしてしまった。 「やっぱり異世界人か‥‥」 落胆する様に肩を落とす仮面の人ってか、今異世界人とか言わなかった? ええ!?ファンタジー決定なの? 「あのう‥‥此処は‥‥」 其処まで言いかけて、仮面の人に手で制されてしまった。 「多分俺の言葉で何となぁく察しただろ。 まあ、ぶっちゃけお前の世界のファンタジー小説の設定と余り変わらない世界だと思えば良い」
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