旅の始まり

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「言葉は簡潔に言うなら異世界人に教わった。 異世界人だと分かった今、お前の身柄は世界ギルドが預かる事になる」 身柄を預かると聞いて、嫌な気分になりそれが表情に出てたらしく、イケメンはああ‥‥と付け足す様に説明してくれた。 「そんなに心配するな。 異世界人と言う事は一般には秘密なんだ。 過去にバカが異世界人だとバラしてな、勇者だとさわがれて調子に乗って遣りたい放題しやがってな。 女を侍らして、所謂ハーレム状態だ。更に貴族から金を集めて贅沢三昧してやがった。 まあ、辺境の小国だったから世界ギルドの対応が遅れたんだが、本物の勇者が世界中に約束させた“世界各国が認めない限り新たな勇者は召喚しない”に従いその国は糾弾された。 まあ、勇者を召喚した事実は無く、異世界人が勝手に勇者を名乗ったとされたんだがな。 実際は民衆が、異世界人=勇者と認識した事が発端だったんだが、世界ギルドとしても小国とは言え一国であり、世界の秩序を鑑みて異世界人に責任を押し付ける事で収拾させる事にしたのさ。 まあ、貴族から金を巻き上げたりハーレムを作ったりとか、異世界人の罪はどのみち救いようの無い物だったからな。 自業自得とも言えなくも無いがな」 「その異世界人は‥‥」 「ああ、残念ながら処刑されたよ」 処刑された‥‥つまり死刑って事だろうな。 日本では、殺人でも犯さない限り死刑は無いから、流石にショックを受けてしまう。
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