旅の始まり

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「その事件以降異世界人を世界ギルドはその身柄を保護し、この世界で生きる為の知識を教育する事に力を入れたって訳だ。 お前の身柄を預かると言ったが、言葉と文字を教える間だけだ。 その教育期間に世界の法とこの国の法も教える。 約1ヶ月、ギルドに缶詰め状態になるが、片言でも会話出来ればな、田舎から出てきたばかりで訛りが抜けないんだとでも言っとけばどうにかなる。 異世界人だとバレなければそろで良い。 もしバレたら、自分の意思とは別に、勝手に担がれ利用される可能性は高い。 それはお前も嫌だろ?」 「確かにそれは嫌だな」 「魔法については文字を覚えたら自分で勉強するんだな」 「え?教えてくれないのか?」 「俺達は世界ギルドであって、学園じゃ無いんだ。 そこまで面倒はみれん。 1ヶ月間の宿泊代と食事代は世界ギルドが持つ。 後、言葉と文字を教える人材費もな。 だが、1ヶ月間だけだ。 それ以上は期待するな。 ああ、俺からの餞別として金貨1枚を渡して置く。 武器も用意してやるが、装備品はその金で揃えろ。 後は、その金が無くなる迄にハンターとして食える様に頑張れ。 と言う訳で、そこには見えてる王都のギルドに行くぞ。 後、俺の許可無く喋るなよ?異世界人とバレたら拘束しなけりゃ為らなくなるからな」 何か、一方的に話が進んで行くってか、選択肢は無いんだけどね。 前途多難な予感しかしないぜ。
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