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馬車に乗る事約30分。
雷帝が膝を叩き立ち上がるので俺も立ち上がる。
馬車が停止すると馬車を降りる雷帝に続いて降りると、目の前に幅が10メートルはある階段が20段ほど登った先にビルみたいな建物が建ってた。
馬車の中では、話せない事から妙な緊張感に襲われ顔を上げる事が出来なかった。
つまり、周りの風景を見る余裕も無かった訳で、石造りの建物に固まってしまった。
「おらっ!田舎者丸出しな雰囲気出すな。
行くぞ」
つまり、キョロキョロするなと、暗に釘を刺されてしまったと。
ギリシャ神殿みないな石の柱6本の先中央に、開け放たれた扉を通り中に入ると、広々としたロビーみたいなフロアーの右側に出前から奥へとカウンターが伸びてる。
雷帝はカウンターに数居る受付嬢を無視して、ズンズン奥へと進んで行く。
訳も分からない俺は着いて行くしか無い訳で、時折受付嬢達から何故か睨まれてる様な気配がして為らない。
雷帝は、一番奥の受付嬢の前で足を止めた。
『ようリアン。ギルドマスターに会いたいんだが』
何かを話し掛けてるみたいだけど、俺には外国語みたいでサッパリ解らない。
受付嬢がスマホを取り出し何処かに‥‥‥‥ちょっ‥‥何故に異世界でスマホが?
思わず目を見開いてたら雷帝に肘で突っつかれた。
「何が有っても平静を装えバカ」
小声で怒られたってか、バカとか言われた。
有り得ない物を見たら仕方ないっしょ。
バカって‥‥無駄に悲しい。
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