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「これでタケルはCランクだ。おめでとう」
「ありがとうございます」
「と言う訳でコレ行ってみようか」
そう言って水晶をテーブルに置いた。
スッげぇ笑顔なのがムカつく。言えないけど。
「やっぱり遣るんですね」
「当然」
はあ‥‥‥‥溜め息を吐いても無くならないので諦めて手を触れる。
“63500”
「おお‥‥増えたね」
嬉しそうだなぁ。
増えたの俺の魔力なのに。
まあ、ぶっちゃけ俺も嬉しいけどさ。
「でも‥‥‥‥ねえマスター」
「ん?なに?」
「まさかBランクも早目に昇格とか狙って無いでしょうね?」
ビクンッと言った途端に肩を跳ねさせるマスター。
「マスター‥‥‥‥いつ頃の予定?」
「3ヶ月後」
もう隠す気が無いのか素直に教えてくれた。
「もし今のペースで魔力が増えたとして、3ヶ月後にどの位だと予想してるの?」
「20万位かな?」
「20万の魔力量でBランクが務まると?」
「少ないかな?」
「少ないでしょ」
「どの位なら受けてくれる?」
「数値は諦めてさ、6ヶ月後の規定通りにしようよ」
「ええ‥‥‥‥面白く無いよぅ」
「面白く無いで決めて良いの?」
「駄目?」
「ギルドマスターがズルを奨励しないでよ」
「はあ‥‥‥‥駄目かぁ。
盗賊討伐のポイントがスッゴい多いから、多分3ヶ月後にはポイントはクリアすると思うんだよね」
此処で盗賊かよ!ポイント何か要らねぇ‥‥‥言えないけど。
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